SIMカードにロックはかけられる
多くの方が使用しているiPhoneには、保存してあるデータを他人に見られないように、画面にパスコードでロックがかかっている方が多いと思います。
では、他人に通信・通話されないように、SIMカードにはロックがかかっていますか?
iPhoneを失くしたり盗まれた場合、画面をロックするパスコードを設定してあれば、とりあえずは安心です。パスコードを解除できなければ、それ以上進むことはできないため、中のデータを見られたり、抜き取られる心配はありません。毎日数回は入力すると思うので、忘れることはめったにないと思います。
データは安全でも、SIMカードを抜かれて通信・通話に使われたらどうでしょう。
iPhoneを失くしたり盗まれた場合、いち早く契約したキャリアに連絡をして回線を止めてもらうと思いますが、止まるまでの間に、YouTubeが見放題、国際電話かけまくりだったら、料金支払い時には大慌てになること間違いないでしょう。
iPhoneを失くしたり盗まれても、画面ロックの設定だけでも十分安全なのですが、安心・安全のために、SIMカードに設定した本人しかわからないパスコードでロックをかけることができます。それが「PINロック」です。「PINロック」の設定で通話や通信に使えないようにすれば、莫大な料金の請求もないため二重に安心できると思います。
とりあえず安心だけど
PINとは「Personal Identification Number」の略で、SIMカードを第三者が通話や通信に使えないように保護するためのパスコードです。
「PINロック」を設定すると
- 電源を落として再起動する
- SIMカードを抜いて、他の端末に差し込む
上記を行うと、必ずパスコードの入力を求められます。しかもチャレンジできるのは、たったの3回。解除できるのは、設定した本人だけのため、ほぼ解除できません。そのため、SIMカードを抜かれて他の端末で使おうと思っても不可能です。
ですが、
この「PINロック」、設定しなくても端末を使用する上では何の問題もないのですが、設定できることを知らない方も多く、設定したとしても最初の1回でしょう。またお目にかかることもあまりないため、設定したパスコードを忘れると、えらい大変なことになります。
くれぐれも、設定は慎重に行ってください。
「PINコード」の設定の仕方
「PINコード」はデフォルトではオフになっています。オンにすると、キャリアで決められた「SIM PIN」が設定されます。
docomo | 0000 |
au | 1234 |
Softbank | 9999 |
楽天モバイル | 0000 |
UQモバイル | 1234 |
Y!モバイル | 9999 |
「設定」「モバイル通信」「SIM PIN」で初期状態から任意のパスコードに設定できますが、契約したキャリアごとに手順が異なるため、躓きやすいので注意しましょう。格安SIMなどのパスコードはわかりません。ご自分で調べてください。
パスコード入力を間違えると
「PINロック」のパスコード入力を3回間違えると、SIMカード自体にロックがかかり、端末に読み込めなくなります。累積3回ですので、電源を切ってもリセットされません。設定したパスコードは絶対に忘れないでください。
それでも忘れてしまうことはあります。パスコード入力を3回間違えて慌てても、まだチャンスはあります。
入力を3回間違えると、「PUKコード」の入力画面に代わります。
PUKコードとは「Personal Unblocking Key」と呼ばれ、8桁で構成される「PINロック」を解除するためのパスコードです。当然ながら8桁のパスコードなんて覚えているわけないので、そんな時は各キャリアの「Myページ」を見に行きましょう。
各キャリアの「Myページ」にSIMカードロックを解除する8桁の「PUKコード」が表記されています。「PUKコード」の入力画面にそのパスコードを入力すれば、「PINロック」はめでたく解除されます。
「Myページ」も見れない最悪な場合は、各キャリアのカスタマーセンターやサポートセンターに連絡しましょう。契約者本人として確認できれば、「PUKコード」を伝えてくれます。
アナログ時代はハンコと自分の名前が書ければOKでしたが、今はデジタル時代です。
IDとパスワードは必要最低条件です。忘れない工夫をしてください。