ネットワーク利用制限とは
スマホやSIMに関する制限といえば、契約したデータ通信量以上を短期間で利用してしまう「通信制限」があります。しかし「ネットワーク利用制限」というのは、いくつかの理由でデバイスが通信・通話に適していないと判断され、通信会社から強制的に通信・通話の利用を制限されている状態です。キャリアに限らずSIMカードが使える、いわゆるSIMフリー端末であっても格安SIMについても、このような現象は起こるようです。
主には、以下の例が代表的です。
- 毎月の分割支払いを滞っている
- 毎月の通信・通話料金を滞納している
- 中古で購入した端末が盗品である
これらの状況と思われる場合、通信会社から通信・通話に利用制限をかけられます。そうでなければ、会社の損失に繋がったり、犯罪の温床にもなりかねません。盗品の場合はデータ通信そのもののみならず、通信を通して商品やサービスの購入をされてしまい、二次被害も起こりやすくなります。「ネットワーク利用制限」は、やっかいな存在ですが、ユーザーを守る役割も果たしているのです。
SIMフリーでも利用制限がかかる
ネットワーク利用が強制的に制限された状態は、キャリア各社で判断されます。しかし、SIMフリー端末に関しても制限が生じることがあります。そもそも直接キャリアが関わっていなくても起こるのはなぜでしょう。
考えられる理由は、SIMロック解除前のキャリアが関係しているケースです。中古市場などには、もともとキャリアで売られていたものであっても、一定期間が経過してSIMロック解除をおこなった製品が存在します。この場合、元のキャリア以外のSIMカードにおいては動作し、購入キャリアと同じ会社のものであれば、「ネットワーク利用制限」がかかるといった状況を起こす場合があります。以前の持ち主がこのような利用制限に繋がる扱いをしており、元のキャリアに関してのみ制限されているのです。
これは大手3キャリアのみならず、格安SIMに関しても同様に起こる可能性があります。格安SIMとはいえ、大手3キャリアの回線を利用しているため、この種類選びによって制限に至る場合があるのです。しかし同様に、元のキャリア以外の種類であれば、問題なく利用できます。
また、新品でSIMフリー端末を購入した場合でも制限が起こることがあります。キャリアにまったく関係のない、他社から購入した端末であってもです。この現象については、まだ原因がはっきりしていないというのが現状です。
「ネットワーク利用制限」なのか調べるには
一口に「ネットワーク利用制限」といっても、必ずそれが原因であるとは限りません。初期不良や設定ミス、通信環境などが原因でデータ通信ができなくなっている可能性もあります。しかし、本当に利用制限がかかっているのか調べる方法もあるため、まずはそれを利用してみましょう。
方法は、各キャリアがそれぞれで提供している、「ネットワーク利用制限確認サイト」を利用することです。独自のチェックサイトが用意されており、端末の識別番号である「IMEI」を入力することにより、誰でも確認できます。